君との恋の可能性
「みんなー!お待ちかねの美少女連れてきたよぉー!」



「はぁっ!?」


あまりにも驚いた。いきなり1-Eという看板が貼ってある教室に押し込まれてその一言。なにごとかと思った。


…お待ちかね?なんで?


その疑問で頭はいっぱいになり、そして真っ白になった。なに?またいじめを受けなきゃいけないの?


「「…」」

すでに来ていたE組の方々にガン見された。きっと痛い目で見てるんだよね。「こいつのどこが美少女なの?」って思ってる顔してる。


「「可愛い〜!」」


「...え?」


クラスの人達が一気に声を揃えてそう言った。え?何?可愛い?

冗談も程々にしてよ。また可愛いとか因縁つけてその後いじめるんだよね…もうあんなの繰り返したくない。

…だから。


「可愛くなんかないです!」


思わず自分の想像より大きい声を発してしまった。…終わった。最悪だ。
クラスは静まり返った。クラスの人達はあんぐりと口をあけていた。

…ヤケになんかなるもんじゃないんだ。
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