君との恋の可能性
「ちょっ…その話は…」
確かに…おんぶされてたときの私を見る奈々さんの目はすごい殺気立ってた。
あれが『やめろ』って合図なのかな?
何より止められた話がすごい気になる。
「愛菜ちゃんにもいっとかないと…怖がらせるかもしれないけど言って警戒心を持たせた方がいいでしょ?」
「美海…それもそうだけど。
まぁ、そうかも。これ以上あんなのでたら…」
「じゃ、続けるね。中学校のころ佐和田に告った子がいたの。」
え…その子すごい。あんな彼女がいるのにも関わらず。
「でね、佐和田は奈々様にベタ惚れだから振ったのよ。その振られた子泣いちゃって…『私のが性格いいのに!かわいいのに!』ってね。告るだけでもやばいのに。…んで、もちろん奈々様はその現場を見逃してなかったわけで。」