君との恋の可能性
「今のはあんたが悪いの!」


そんな無邪気な笑顔されたら、好きになっちゃうに決まってるじゃん!


…鈍感鈍感にぶおとこ!



とりあえず、何部に入るか聞かなきゃ。

「拓也!あのさ…何部はい…」


聞くどころじゃなかった。


だってなぜか拓也の顔は耳まで真っ赤に火照ってたから。


…まさか照れてるのかな?まさかね…私が重すぎてきっと疲れちゃったのかも。


「どーしたの?耳まで真っ赤だよ?」


「い、いきなり呼び捨てで呼ぶんじゃねーよ!


常識ねーのかお前」


え?ってことは…


「…照れてるの?


拓也可愛いとこあるじゃん(笑)


でもあんた自分でいったんじゃんか。


呼び捨てにしろ!って。」


なんか嬉しいな。


私の言葉で照れてくれるなんて…


でもね拓也…ドキドキやばいから。


そういう不意打ちやめてほしい…


「…もう1回拓也って呼んだら。


お前のこと落としてやんぞ。」



「顔真っ赤すぎて説得力ないですよー?たーくーや」


え、なにこのかわいい生物!


「わかりやすいよたくや…」


「おまっ…愛菜に言われたくねーよ!


ていうかそんなんじゃねーし!」


「ぐはっ…」



私がわかりやすい?って疑問もあるけどそんなこと考えてる場合じゃなくて…

なによりも…いきなりの呼び捨ては、


私にも刺激が強すぎたみたい…


もう息止まりそうだよ…
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