折れたピアスはあたしたちみたいで。
裏切り...?
ーーーーーー次の日
ぢりりりりりりりりリリ
「チッ...うるっさ...
....ぽちっとな
んんーーーーあ!!!」
今日は、いい天気だ。
顔を洗って歯磨きをして着替えて朝ご飯食べて歯磨きして制服チェックして久しぶりに髪の毛をアレンジしてルーファーを履いて家を出る。
(なんか、すっきりしてんなー)
(いいかんじだなー、今日は)
知ってる人に挨拶をして、
特に今考えごとをするわけでもなく無事に学校に着いた。
靴を履き替えて階段をあがるとうちのクラスの前が騒がしかった。
なぜか、嫌な予感がした。
「おはよ」
たまっている人だかりに挨拶をした。
すると一斉に振り返ってきた。
「え?な、なに??」
「美紅っっ...来るなっ」
来るなと言われたら行きたくなる。
人間誰しも持ちゆる好奇心。
英雄は人だかりでこっちに来れない。
そんな英雄を無視して教室を覗くと梨菜と千歳先輩は見つめ合っていた。
見つめ合ってる?
違う。
あと少しでキス...するところだ。
吐き気がする。
「な、に...
なんで、梨菜...」
皆が喋らず静かになった教室であたしは呟いた。
視線が痛い。
聞こえてたのか、聞こえてなかったのか。
千歳先輩と目があった。
その瞬間、梨菜と千歳先輩はキスをした。
その瞬間だけ時が止まって見えた。
「っ...」