甘い言葉で
「え?二人でって二人っきりってこと?それはないない!」
全否定するあたし。
だけど、サチも美幸も変な顔してる。
信用してよぅ.........
「あのハンター達は目敏いからね。誰かが居たとしても、二人で仲良く話してた......とかさ」
ん~そんなこと言われてもねぇ......
って、もしかして?
ん?小学生達、居たよ?寝てたけど。
「小学生が昼寝してるとき、後から来たユズくんと一緒に居たんだけど......もしかして、それが原因?」
「なるほど、それかも。ハンター達は『ひとつの空間で一緒に過ごした』ってことが敵視するポイントだったのかもね」
美幸はうんうんと、納得の表情。
サチも隣で
「会話したくて、隣ででかい胸をアピールしても当のゆっくんは無視し続ける。なのに、あゆみとは笑顔で会話してる。......はい、原因がわかりました!」
「へ~。そんなところ見てるんだね~。全然わからなかったよ。ちびっこも居たのにね.........」
あたしはまさかの原因で項垂れる。
あたしが誰と話そうが別にいいんじゃないの?別にユズくんと恋する訳じゃないのにさ。そうだよ、友達になっただけだし!
「女の嫉妬は怖いのよ。この後の肝試し、何かあるかもよ?」
サチはあたしを脅すのが好きなのですか?
あたしは布団の上でゴロゴロ。
あぁ、楽しみだった肝試しが憂鬱になってきたよ.........
「やだよぅ.........3人で行くのに何されるの?」
「はいはい。まだ始まっていないし、変に落ち込まないの。さぁ、元気だして、楽しみましょう!」