甘い言葉で
「さて、次はどのグループが行きますか?」
陽一さんが問いかけてきた。
「ねぇ、そろそろ出発しようよ。さっさと終えて、またバンガローでお喋りしようよ。」
「そうだね、次いこうか。ね、美幸」
美幸も頷いて、あたしの一言で出発することになる。
美幸、ドキドキしてきたかな?言葉数が減ってきた...
「はーい!次、あたし達が行きます!」
あたしは手を挙げて、陽一さんにアピール。
あたしがサチの手を引いて、サチは美幸の手を引く。
「はい。あゆみちゃんと、サチちゃんと美幸ちゃんだね。」
陽一さんがあたし達を確認。
誰が行って戻ってきたか確認しないともしもの時......ね。
「はい、3人で行ってきます!楽しみです!」
あたしだけが笑顔でいうと陽一さんも笑顔で
「あゆみちゃんはお化け屋敷とか強いんだね。なかなかいないよ。女の子一人でも大丈夫な子って」
それは、お褒めのお言葉ですか?女の子らしくないって言われてる?もしかして?
「あたしだって怖いですよ?まぁ、ここはお化け屋敷と違って、脅かしてくる人が居ないから大丈夫。ただ暗いだけだしね。肝試し、今年も楽しみにしてたんです」
ピースサインしてあたしはさらに意気込みを伝える。