甘い言葉で
9 恋愛始まる


キャンプ最終日。
急に2人でいると怪しまれるって言うか、お姉さま達の攻撃が怖いのであたしはサチと美幸と一緒に行動していた。
何処に行くにも一緒。もちろん、トイレにもね。明るいうちなら、小学生と一緒にいた。陽一さんも一緒だったから安心できた。


ユズくんは、一緒に居たかったみたいだけど、2人でいる時に初日のシャワー前の出来事をユズくんに話したら


『女の嫉妬は怖いねぇ~あゆみちゃんが俺のモンだって証拠くれたら離れてても我慢する』


『ん?証拠って何?』


『え?わかんない?此処に俺のモンって印つけて、俺の同じところにあゆみちゃんのモンって印つけるの。これが証拠』


そう言いながらユズくんの指があたしの左胸をトンと突いた。


『は?ど、どうやって、どちらにつけるって?印って?ええっ?』


『ハハハッ、あゆみちゃんの日本語へん!やっぱ可愛い~。やっぱ柔らか~い』


って、笑わないでよ!
そして、あたしの胸つつくなっ!


自由時間の隙をついて二人で離れたバンガローの裏手で作戦会議という名のないしょ話してる。


『恥ずかしいので勘弁してくだせぇ......』


つついてくるユズくんの手を叩いて一歩離れると


『あゆみちゃんが可愛いので却下します』


なんて広げた距離を縮めてくる。


『そんな理由、聞いたことありません!』


あたしも負けじと距離をとるのだが.........


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