甘い言葉で


「じゃあ、あたしは小学生達の方確認してくるからね」


と、1人でバンガローを出てしほちゃんとさゆりちゃんのバンガローへ足を運ぶ。
と、


「貴女......あゆみさん。ちょっと聞きたいことがあるの。いいかしら?」


しまった!と、思って声のする方を振り向いたらイケメンに群がるお姉さまではなくて......物静かなお姉さんだった。


「え?なんの話ですか?あたし、これからしほちゃん達のバンガローへ行かないとダメなんですけど.........」


しほちゃんのいるバンガローを指差すのだが、


「お願い、あたしの後を付いてきてほしいの。話したいことがあるから。お願い、ね?」


半分泣きそうになりながら、そのお姉さんは付け加えた。


「ごめんなさい。貴女に来てもらわないと、あたしがダメなの......」


ん?あたしがダメ?何ですか、それ?
と、思ったときにはもう遅くて......
お姉さんが見つめる先に視線を持っていくと


「......なるほど......了解です」


ユズくんを狙っていたお姉さまがいた。
基本パターンで攻めてきますね.........
どうしよっかな。


あたしのいる場所はしほちゃん達のバンガローに行く足取りなので、自分のいたバンガローまで戻るのは距離がある。
といって、ユズくんのバンガローまでは.........


ん?
ちょっと待て、あたし。
あそこにお姉さまが居るってことは、ユズくんとのことバレてるってこと?
うっそ!
聞いてみる価値あるかな?


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