甘い言葉で
「ユズくん......自分の勉強もあって、忙しいのにごめんね。あたし......」
ユズくんの背中を撫でながらそう呟くと
「あゆみからのキスで起きる」
クルッとあたしの方に顔を向けたユズくんはすねた顔を見せてきた。
「エネルギー補給は、あゆみからのキスで良いよ」
「え?キス?」
「そう。ほら、早く」
ユズくんは目を閉じてあたしを待ってる。
自分からって恥ずかしい......
自分の部屋なんだし、余計かな?
だけど、ユズくんは動いてくれない感じだし......
あたしは思いきって頬にキスを。
「足りない......」
ユズくんの頬から唇が離れたとたん聞こえた声。
ゆっくりと目が開かれて、見つめらた。
「あゆみ......そろそろ」
「え?何......なんか怖いんだけど?」
「あゆみからの色っぽいキスが欲しいんだけど?」
ボン!
と、あたしの顔が赤くなったのはいうまでもなく......
ユズくんの目は冗談を言っている素振りはなくて......困った。