ヘタレ王子と冷たい姫様。
とにかく、私は早くこの世界から早急に立ち去り、新しい人生を歩みたいのだ。
いっそ、逃げてやろうかな、この王宮から。
「いけません。姫。」
ビクッ
私は慌てて後ろを振り向いた。
そこには見知った人物がいた。
『やっぱりお前か…。突然くるな。驚くでしょう。」
「申し訳ありません。しかし、何やら王宮を逃げだそうという変な考え事をしてたようなので。」
『一々人の心を見透かさないでくれるかしら?ロイ?』
ロ「……………………」