WiSΗ
告白をしたのは
山ちゃん。
これは鈴村のことが
好きな子から聞いた話だけど
かわいい人ならだれでもいい
って言われたんだって。
もし付き合っている時に
同じくらい可愛かったら?
って質問したら
乗り換える
って言われたんだーって
携帯をいじりながら
教えてくれた。
だけど
すきなんだ。
そういった。
愛って
凄いなって。
だけど、
不安だって。
自分はただの友達としか
みられないから。
彼女がいるってことが
受け入れられないって。
毎晩メールして楽しいって。
だけど彼女にもしてるんだって思うと
悲しくなるって。
他の人に
笑顔でいるのさえ
嫌だって。
だんだん声が小さくなっていく。
彼女といつ別れるかな
え?
あたしは耳をうたがったよ。
好きな人の幸せを考えるのが
本当じゃないの?
「それはちがっ」
あたしの言葉は
そこで強制終了された。
「それはわかってるよ。だけど…」
涙声になっていく。
あたしに抱きついてきた。
好きになるほど
辛いんだ
「大丈夫だよ。」
あたしはそれしかいえなかった。