WiSΗ

学校へ行くと
みんな知っていた。

愛してるー!

なんて言ってくる人までいた。

それからは
アドレスも携帯番号も
全て消した。

あたしが騙されてたって
気付いたのは
それから4ヶ月ほどたった後だった。


「美優ちゃん!可愛そうだったね。」

そう話してきたのは
あたしと
同じ人を好きなってた子。

「はぁ?」

「あいつの事だよ!愛してる事件。」


愛してる事件ってのは
前にあったこと。

あたしの信じてた告白…。
「事件ってなんだよ。」

顔が赤くなるのを感じた。

「王様ゲームだって!どんな感じで言われたの?」

息が出来なかった。

「きもすぎ」

いい捨てて
トイレに駆け込んだ。

涙すら出なかった。


それからずっと
あたしは

恋をする資格なんて
ない

そう決めてた。
< 40 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop