WiSΗ

おかしな夢をみた。

もう夜の9時前で
外は真っ暗だった。

だけど
誰かが来るからって
信じて玄関で待ってた。

9時になったから
外にでた。

そこにいたのは
お兄ちゃんだった。

「あいつは来ないよ。」

お兄ちゃんは道路をみながらいった。

「きっと来るよ!」

「いや。来ない。」

その言い合いが続いた。

自転車のこぐ音が近付いてきた。

「きたやろ?」

お兄ちゃんは
下を向いてこういったの。

「違う人だよ。」

嘘だ。

絶対に嘘だ。

3人、庭に入ってきた。

そこには
あたしの待ってた人はいなかった。

その人の友達。

「お兄さん!僕が守ります!」

「はぁ?」

「美優さんを僕に…」

聞きたくなかった。

だから
走って逃げようとした。

自分から
会いに行こうって。

だけどみんなに捕まって。

行っちゃだめだって言われて。

必死にもがいた。

だけど届かないから…

そこで起きた。

枕は
涙で濡れてた。
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