WiSΗ

「あ。梶山さんおはようございます。」

にやにやしながら
挨拶をしてくる。

男子は
早く挨拶を返せなんていって
あたしたちで
遊んでる。

「おはよう。」

「中尾くんよかったなー!大好きな梶山から言われて。」

「そ、そんなこと。はい!」

どっちだよ!

って
突っ込みたくなる。

ってか
きもすぎでしょ?

カッターシャツは
上のボタンまで全部閉めてて
ズボンはかなりのあげパン。

今時の格好じゃない。

「中尾くんはさ、なんてあだ名がいい?」

「梶山さんが梶みゆって言われてるんで僕は梶翔で」

うわー!

みんながそんな声をあげている。

あたしなんかここから逃げ出したいくらい。

翔とは
自分の名前らしい。

これは許せないでしょ。

「梶山あんなこといってるけど…。」

クラスの男子があたしに聞いてくる。

「きもすぎやね。」

「俺がなんかいってこようか?」

「あたし、今日はいってくる。」

中尾くんの席へとむかった。
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