WiSΗ

あたしは
斜め後ろの席の子と
帰った。

その子は前に
友里亜が
訳不明な発言をしたときに
あたしを
カバーしてくれた子。

なまえは遥子。

「は〜る〜こ。話何ー?」

帰り道。

あたしたちが一緒にいれる時間は
15分程度。

「鈴村と仲いいよね!」

あたしの体は
凄く反応した。

動きにくくなった体を
必死に動かした。

「そんなことないよ!鈴村うざいもん。」

これでいい。

心の中で
何度も
何度も
繰り返した。

「やっぱり〜!うちもそう思う。」

あたしは
鈴村のこと
好きじゃないから

好きじゃない…

「うちの話聞いてくれる?」

あたしは
頷いた。

それは
遥子の
好きな人の話。

遥子は
少し関西弁で
吹奏楽部。

うちのクラスでいう
地味系…。

合唱では
ソプラノにはいった人物。
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