WiSΗ

お兄ちゃんには
すぐにあたしの異変を気付かれた。

「美優どった?なんか…変。」

ひどい!!

「変じゃないもん!」

「なら俺の目真っ直ぐみてみ?」

お兄ちゃんの目は
なんだか
きらきらで
希望に溢れてるって気がした。

「美優ー!恋したな!」

「えー!!好きじゃないし!」

お兄ちゃんは
あたしをみて笑う。

あたしなんかしたっけ?



あ。

「お兄ちゃんのばか!」

「嘘だって!」

「お前、諦めようとしてんだろ!」

あたしは部屋から出ようとしたけど
お兄ちゃんのとこへ
もどった。

「なんで?」

「悲しそうな目…してた」

あたし…

そんな目してんの

「そうかな?でも元気だよ!」

お兄ちゃんは
首を横にふった。

「頑張ってみろよ!青春!!」

あたし…

ばかにされてる。

「お兄ちゃんしらなーい!」

「もしかして鈴村とか言うやつ?」

なんで知ってんの?

「は?」

お兄ちゃんは
前、彼女と
卒業生として
学校に来たらしい。

そのとき
あたしと鈴村がはなしてるのをみたらしい。
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