WiSΗ
昼休みに
あたしは倫紀のいるクラスに
向かった。
「美優さぁ元気ないじゃん?」
「えっ?」
「もしかして達弥くん?」
あたしはなんで
恋なんかしないって
決めて
すきになったの?
他中だったら
別にいいとかないのに…
「そんなことないよ。」
「美優…。涙…」
あたしは
物が滲んでみえた。
最初、
コンタクトが
おかしくなったのかと
思った。
そうじゃなくて
涙が溜ってた。
「言ってみ?」
あたしは
絶対秘密って親に
言われてたことを
軽くはなした。
誰かに
伝えなきゃ
心が破れそうだった。
あたしは
心のどこかで
達弥くんと
一緒の高校へ
行けると思ってた。
だけどいけない。
達弥くんもあたしも
もう行く学校は
決まってた。
あたしが行くことも
できない。
あたしたちは
違う学校で
2人とも
特待生だから。