WiSΗ
「美優なんか変!」
「美優ちゃんいつもと違う。」
周りからそう言われた。
やっぱりそうかな…。
あたし、
なんだか
やる気ってのを
なくした感じがする。
「一緒に連習行こう!」
友達に誘われ
打撃練習場へ行こうと思って
クラブをとりに行った。
あっ。
ヤバいよ。
そこには
達弥くんがいて…。
達弥くんの周りに
数人の男子。
あたしは
なんとか平静を保った。
あたし…。
こんな人だったっけ?
あたしの人生
あってる?
その日の4時くらいから
開会式があった。
あたしは
座った時…。
「すぐそこいんじゃん。」
友達があたしに
達弥くんのいる方向を
指差した。
「えっ?」
「美優の目の色みてたらわかる…」
「ちっ違うよ!」
「美優ずっと目で追い掛けてたじゃん。」
「…尊敬する人だよ」
あたしは
下を向いた。
開会式が終わって
帰ろうと思ったとき…
軽く誰かがぶつかってきた。
それは達弥くんで…
嬉しくて
倫紀にメールをした。