偽りLOVE GAME!
「皆、どいて!」




綺麗な女の子の声が聞こえると、




私のそばに居た女子は皆避けて道を作る。




え、なんなんだろう。







「園崎海兎さん、こんにちは!
 私、3年2組の学級委員長の、美澤琉亜。よろしく」


「る、るあさん…」




私は席を立ち、お辞儀をして握手をする。



なんか他と違うオーラが…。





キレイな真っ黒のロングヘア。


小さな顔、大きな瞳。



抜群のスタイルでそこら辺の女子とは明らかに格が違う。






「いいのよ、皆ね、私がお金持ちで社長令嬢だからって、
 すごく丁寧に接してくれるの。まぁありがたいんだけどね、
 なんていうか、普通でいいのよ」




や、やっぱりそんな感じの人なんだ…。





「あ、うん!じゃぁ普通にさせてもらうね」





「ん、それでいいわ。じゃあね」




一瞬琉亜さんの顔つきが変わった、のは気のせいかな。
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