stay with me…*





「…また、俺はお前を失うのか…?またお前を守れない、また…助けてやれない」



悔しくて握った拳から血が滲んだ。




『…私が会いに来たのはね、春がもう寂しくならないようにするためなの』



「え…?」



『だって私が死んでから春ったら毎日泣いてるんだもん、心配で成仏できないよ』




見てたのか…

たしかにここ一年、俺は一度も雪乃を忘れたことなんてない。

毎日思い続けてた。




「寂しくならないなんて無理に決まってるだろ?そばにいろよ、ただ俺の隣にいてくれるだけでいいから…」



雪乃の肩に手をおいて、真剣な目をした。

だけど突然雪乃は立ち上がって窓を開ける。








< 10 / 21 >

この作品をシェア

pagetop