ヤンキー君に惚れられました。

彼らの正体

『俺らは千龍。簡単に言うと暴走族だ。
千龍は今15代目だ。
その総長が俺。新藤　瑠唯だ。

副総長が神楽坂　葵　

幹部の五十嵐　潤

お前らと一緒に来た二人が
林　龍哉と林　龍士。
テンションの高いのが龍哉だ。』

ふーん。
説明されても仲良くしようとは思わないけどね。

『私は神埼　瑠璃芭。
この子は倉木　唖夢。
男嫌いだから近づかないでね。』

この子には・・・
絶対近づかないで。

『わかった。約束する。』

悪い人じゃない？気がする。
だけど・・・。

『そぅ。じゃあ私達は教室に戻るから。
唖夢、大丈夫？行こう？』

ひどく怯えてる。
ごめんね。怖い思いさせて。

『う、うん。』


バタンッ！

『唖夢！？』

立ち上がろうとしたとき、唖夢はその場に
倒れこんだ。

『おい？！大丈夫かよ？！』

『近づかないで！言ったでしょ？男嫌いなの！
だから『だからなんだよ？』

ガサッ！

その瞬間、龍士が唖夢を抱き上げた。

『ちょっと！触らないでって『瑠璃芭』』

瑠唯に呼び止められた。

『なに？』

唖夢に触れないで。あの子は・・・。

『何に怯えている？』

は？私が・・・・
怯えている？そんなはず・・・

すると頬に生暖かいものがつたった。

泣いてる？
私が・・・・?
『瑠璃芭教えてくれ。』

『っっ！』

光兎・・・
どうすればいいの？
助けてよ。


～瑠唯～

入学式が終わった。
俺らは屋上にいる。

さっきの二人組の女が気になる。
あんな殺気。普通じゃ出せない。

俺らを知ってるのか？
ぶつかってあいつが転んだ。

俺の顔を見た瞬間怯えた。
怯えながら殺気を繰り出してやがる。


気になるな。


ガチャ。

『瑠唯～！連れてきたよ♪』

来たか。

『通せ。』

『はいはぁーい！』

テンションたけーなぁ。
まぁ、あいつについて知れるなら
それでいい。

『なんかよう？』

めんどくさそうだな。
まぁいい。

『お前、なにもんだ？』

そう聞いた瞬間嫌そうな顔をした。
だが、そう思ったのもつかの間。
すぐに顔色を変えた。

『はぁ？なんで初対面の人に
自分の情報教えなきゃいけないわけ？』

！？
俺らを知らないのか？
俺もだがその場にいたメンバー全員が驚いた。

『俺らを知らないのか？』

『知らない。当たり前じゃん。てか、わかる？
初対面なの。』

『そうか。教えてやる。』

『俺らは千龍。簡単にいえば暴走族だ。
千龍はいま15代目だ。
千龍のいまの総長は俺。新藤　瑠唯(しんどう　るい)だ。

副総長は神楽坂　葵(かぐらざか　あおい)だ。
今はいない。

そこに座ってるのが幹部の五十嵐　潤
(いがらし　じゅん)だ。

お前が一緒に来た二人が林　龍哉(はやし　りゅうや)
と林　龍士(はやし　りゅうじ)だ。

龍哉はよくしゃべるやつだ。
龍士はクールだが、女嫌いだ。』

俺はここにいるメンバーの紹介をした。
すると女は自己紹介をした。


『私は神埼　瑠璃芭。
この子は倉木　唖夢。
男嫌いだから近づかないでね。』

『わかった。約束する。』

男嫌いか。

『そぅ。じゃあ私達は教室に戻るから。
唖夢、大丈夫？行こう？』

まだ聞きたいことはある。けど
唖夢とか言うやつはもう限界だろう。

瑠璃芭は唖夢を立たせた。
その瞬間・・・

バタンッ！

唖夢はその場に倒れこんだ。

『近づかないで！言ったでしょ？男嫌いなの！
だから『だからなんだよ？』

ガサッ！

どーゆー風のふきまわしだよ？
瑠璃芭。焦りすぎだろ。

『ちょっと！触らないでって『瑠璃芭』』

俺は瑠璃芭を止めた。

『なに？』

スゲー冷たい声。

『何に怯えている？』

教えろよ。
そう聞いた瞬間、瑠璃芭の目から
一筋の涙がこぼれ落ちた。

瑠璃芭。

『瑠璃芭教えろよ。』

お前を助けたい。