初恋prime
日宮「大丈夫だよ。心配してくれてありが   とう。」

綾音「大丈夫なわけないじゃんっ!
   こんなにふらついて……。」

日宮「…………。」

綾音「とりあえず、学校の保健室までいこ   う!」

日宮「えっ………でも、誰か待ってたん     じゃ……?」

綾音「そんなことよりも、日宮の方が
   大事だから!」

日宮「う、うん…。」

綾音「さっ、行くよ!」

日宮「ありがとう。」

トコトコ

保健室の先生「笹山さんありがとね。
       どうやら彼、熱あるみたい       で」

綾音「やっぱり。」

保健室の先生「じゃあ先生、担任の先生に       言って家の人に迎えに来て       もらうようにするから。」

綾音「あっ、はい。」

保健室の先生「笹山さんは、教室戻って        て」

綾音「分かりました。」

ガラガラ

綾音「さて、戻るか。」

カーテンの向こう側で眠っている君が気になる。

でも、ここは安静に寝てもらって
治してもらわなきゃだよね!

っでも……。

ちょっとだけなら……………


シャッ!

ドキン、ドキン。

綾音(寝てるみたい…。)

って、当たり前か。
何やってんだ、あたし!

日宮「笹山…さん?」

綾音「ふぇっ!?」

驚きのあまり変な声が出た
自分でもビックリだ。

日宮「ふふふっ」

綾音「わっ、笑うな!ばかぁ~!」

頬を赤らめて日宮を見る私。

私を見て笑う日宮。

私の心のどこかに迷いが出来たみたいです。
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