初恋prime
日宮「あのね、笹山さん。」

綾音「ん?なっ、何よ?」

日宮「ありがとね。」

綾音「もう良いよ。分かったから。」

日宮「さっき言ってくれた言葉、凄く嬉し   かった。」

綾音「あたし、なんか言ったっけ?」

私はさっきの会話を脳の中で、巡らせた。

何か、何か言ったっけ……?

………。


綾音「あっ…。」

思い出して思わず声を出してしまった。

「そんなことよりも、日宮の方が大事だから!」

「う、うん」

思い出した。多分、日宮が言ったのは
このことだろう。

ギュッ!

日宮は、私の手を強く握りしめた。

綾音「えっ!?なっ、何?」

ドキンドキン

鼓動が早まる。何でこんな冴えない男子に
ドキドキさせてるんだろう。

ここ最近の私は、なんか可笑しい。
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