初恋prime
綾音「あたしは、走って帰るから良いよ」

日宮「そんなの駄目だよ。女の子なんだか   ら。」

バッ

傘を返されてしまった。

タッタッタッ

彼は、雨のなかを走っていった。

日宮「笹山さん!今日は、ありがとう!
   凄く、助かった!じゃあね!」

タッタッタッ

雨のなかを走る君は
何故か、凄く輝いていた。

私は、何でか分からないけど戻って来て良かったと思った。

彼の言った「ありがとう」も、今日彼と話したことも

ものすごく嬉しかった。

綾音「良い友達になれるといいな。」

私は、雨が降るそらを見上げながら
そう、呟いていた。
< 8 / 13 >

この作品をシェア

pagetop