地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「あ”~ミミガー」
…私の方を見て、なんか言ってる。
「あ”~、ミミガ―!!」
…わかった。
どうやらコイツは沖縄出身のゾンビだ。
方言がひどい。
「ミミガー」
しっかし、改めて顔を見ると
えらく散らかっているな。
口、そして眉毛が少し足りない。
髪の毛も少ないがそのあたりは
たぶん、風で飛んで行ったのだろう。
…可愛そうに。
「ミミガ―!!」
それにしても、今回ばかりは全くわからん。
悩みながら彼の様子をみていると
ふと、自分の足元に違和感を覚えた。
にちゃにちゃしたものを踏んでいる。
「…あ!!」
耳だ。
左耳が落ちてる。
「お前、これ落ちてるぞ!」
ハッ!?しまった。
話しかけてしまった。