地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆



「お前の耳、付けてから帰れってか?」




「ミミ~!!」




喜んでいる。やはり、耳を引っ付けて欲しいらしい。




って言われてもなぁ……




「いいかい?損尾山。お前の耳はもう死んでいる。」




「ミミ~!?」





少し、ショックだったようだ。





「別の人に頼め。じゃあな!」




「ミミ~~~!!」




ったく、なんだよ、ちょっと耳踏んだぐらいで怒りやがって。みみっちい男だな。





しぶしぶ私は、手にしている買い物袋の中に、何かないか探してみることにした。






くっつけるもんって言ったら…







あっ!なんだ。

針なし『ホッチキス』があるじゃん。










解説書を読むと用紙5枚までなら一度に束ねることができるらしい。








「ミミ?」








しばらくヤツの姿を眺めたがたぶんイケる。
















「…。」


















パチン。パチン。













「…。」













…ってわけでコイツにきちんと耳を引っ付けてやった。



いや~、いいことをした。



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