地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
私は祈りました。


敬語を使うから私の願いをかなえて!!



そこで紙を見つけることをあきらめた私が
次に思いだしたのは、トイレットペーパーの芯でした。



「芯でいいから~!?」



やさしく語りかければ神様は微笑んでくれると思ったのです。



「芯ちゃーん、出ておいで~」



しかし、人生とは残酷なものでした。



ここは以前まで使用していた人々が
芯すら残さない不浄な土地へと姿を変えてしまっていたのです。



紙という紙は、使いつくされていました。
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