地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
今日の反省をし、



袖を少し切ろうかと考えている途中だった。





「べ!!」



何かの生き物の鳴き声のような音が聞こえた。




トイレに誰かが入ってきたようだった。



若干磯の香りが漂った気がする。
いや、金魚のフンのようなにおいか?生臭い。



「べ~。」



何を言っているかわからないが、
私の隣のトイレに入ってきたようだった。



なぜか、大きな緑色をした足ヒレが私の前の扉の隙間からはみ出している。



どこかの海でスキューバダイビングでもしてたのだろう。




「すいませーん。ちょっと紙取ってくれませんか。」



私は勇気を出してその足ヒレの人に言った。



「べ!!」



扉越しでよく聞き取れないが了解してくれたらしい。



しかし、いつまで経っても足ヒレは動かない。



動く気配がないがないのだこの臭い人は。



「あの~」



再度声をかけるが、無視。
そればかりは用事が終わった音がした。



コイツは一言も言わないが私にはわかる。



「コイツは、紙をくれる気がないな。」



と、確信した。
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