地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆

「いいか?あっちに行けば救われる。じゃあね!!」




「べ~~~!!」




「だから、あっち行けよ。風が当たらないから。」




必死に私に何かをうったえている老人河童。




「足元を見ろって?」




老人河童の足には大きな絆創膏が付いていて、
そこには名前らしき文字がかかれている。



「皿屋敷カパ吉?」



さらやしきって読むのかな?



「これってアナタの名前?」



「べ~!」



うなづくカパ吉さん。



「で?カパ吉さんは私に何をしてほしいの?」



「べ!べ!」



まだ、足元を見ろとしつこくアピールをするカパ吉さん。




「あ~何?足ケガしてて動けないって?」



「べ!」



うれしそうな顔のカパ吉さん。
どうやら、正解らしい。


乾燥して肌が荒れてきたから
水をかけてほしいってとこなんだろうけど、



「仕方ないなぁ、はい。」



私は手を差し出した。
水を買ってカパ吉さんにかければとりあえずOKだろう。



「べ?」



「べ?じゃないよ。金だよ。金。そこの自販機で水を買ってきてあげる。」



私はテレビの横にある自販機を指さした。



「べ!」



私はカパ吉さんから100円をもらうと自販機に向かった。
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