地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
―――


受付でなんとなく料金を払うと。


「あの人、昨日足ヒレ切られたみたいなのよ。治るまで帰らないって言ってね。」


そんなことを受付のおばちゃんが言いだした。


「へ~?」


そういえば、カパ吉さんの足ヒレはきれいに四角く切り取られていた。


そこになんとなく名前付きの絆創膏が貼ってあったのだ。


「切り取られた部分でもあれば、縫い付けるんだけど。あの人の相手をしてくれてありがとうね。」



はぁ、受付の人も大変だなぁ。


切り取られた部分が治るまで帰らないって、なんて頑固な男なんだ。



河童は。



私に対してもわがままだったから
きっと罰が当たったに違いない。




それにしても



河童の足を切るだなんて。



「あれ?そういえば…?」




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