地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「ってことで、今日は探索な。」
最近、オカルトにはまっているのはどっちなんだか。
宇崎はやる気満々だ。
「え~?夜は暗いし嫌だ。」
「大丈夫。大丈夫。俺がいるから。」
「それに警備委員さんに見つかって怒られるのも嫌だし。」
「平気、平気!アイスおごってやるからさ!行こうぜ!」
ちっ。仕方がない。
モノにつられたわけではないが、
「行く!」
と、返事をしてしまった。
「アレ?そう言えば…」
少し、首を傾げてあたりを見回す宇崎。
「絵里の連れてきた猫はどこ行ったんだ?」
「ウザキ?ホントだ。いないね。」
野生にでも帰ったか?
「ここ、学校だぞ?誰かに見られたらどうすんだ。」
「名前はウザキだって教えてあげる。」
「そんなこと聞いてねぇ!」
そんなこんなで、私達は夜の学校探検の前に猫を捜すこととなった。