地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆

「ってことで、今日は探索な。」



最近、オカルトにはまっているのはどっちなんだか。
宇崎はやる気満々だ。



「え~?夜は暗いし嫌だ。」



「大丈夫。大丈夫。俺がいるから。」



「それに警備委員さんに見つかって怒られるのも嫌だし。」



「平気、平気!アイスおごってやるからさ!行こうぜ!」



ちっ。仕方がない。
モノにつられたわけではないが、


「行く!」



と、返事をしてしまった。



「アレ?そう言えば…」


少し、首を傾げてあたりを見回す宇崎。


「絵里の連れてきた猫はどこ行ったんだ?」


「ウザキ?ホントだ。いないね。」


野生にでも帰ったか?


「ここ、学校だぞ?誰かに見られたらどうすんだ。」


「名前はウザキだって教えてあげる。」


「そんなこと聞いてねぇ!」


そんなこんなで、私達は夜の学校探検の前に猫を捜すこととなった。
< 140 / 205 >

この作品をシェア

pagetop