地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「猫。猫。」
ウザキを捜す宇崎は真剣な宇崎そのものだった。
おそらく数分もしない内にウザキは見つかるだろう。
「絵里、こっちは俺が探すから玄関の方を見てきてくれ。」
そう言われ玄関で、ウザキを捜していると
「絵里~」
部活帰りのみぎてちゃんに呼び止められた。
他に3人演劇部の面々がぞろぞろと流れて行く。
「みぎてちゃん。帰り?」
「そだよ。絵里は何してたの?」
「ちょっとね~、ぶらぶらしてたところ。」
「昼間見せてくれた猫、宇崎君にあげたの?」
「宇崎も気にいってくれてたみたいなんだ。」
「へ~?よかったじゃない!」
「ま~ね。私の人選に狂いはなかったかな」
「ははは。宇崎君、逆らえないくらい絵里のこと好きだもんね。」
「ん~?」
宇崎と私はそんな関係じゃなよ。
お弁当のおかずをつまみ食いしてあげてるって関係だ。
「いつも一緒で仲いいよね。いいなぁ。」
そういや、みぎてちゃんと氷山との関係はどうなったんだろ?
詳しく聞いてみなくては。
「みぎてちゃん、一緒に帰らない?」
みぎてちゃんは、頷きそのまま私達は2人で帰ることにした。