地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆

「猫。猫。」


ウザキを捜す宇崎は真剣な宇崎そのものだった。



おそらく数分もしない内にウザキは見つかるだろう。



「絵里、こっちは俺が探すから玄関の方を見てきてくれ。」



そう言われ玄関で、ウザキを捜していると



「絵里~」



部活帰りのみぎてちゃんに呼び止められた。
他に3人演劇部の面々がぞろぞろと流れて行く。



「みぎてちゃん。帰り?」



「そだよ。絵里は何してたの?」



「ちょっとね~、ぶらぶらしてたところ。」



「昼間見せてくれた猫、宇崎君にあげたの?」



「宇崎も気にいってくれてたみたいなんだ。」



「へ~?よかったじゃない!」



「ま~ね。私の人選に狂いはなかったかな」



「ははは。宇崎君、逆らえないくらい絵里のこと好きだもんね。」



「ん~?」



宇崎と私はそんな関係じゃなよ。
お弁当のおかずをつまみ食いしてあげてるって関係だ。



「いつも一緒で仲いいよね。いいなぁ。」



そういや、みぎてちゃんと氷山との関係はどうなったんだろ?
詳しく聞いてみなくては。



「みぎてちゃん、一緒に帰らない?」



みぎてちゃんは、頷きそのまま私達は2人で帰ることにした。
< 141 / 205 >

この作品をシェア

pagetop