地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
どうやら生徒指導のムキムキの増田は、
宇崎が飼い主であると信じて疑わなかったらしい。
「お前が帰ってる頃、めっちゃ怒られたんだぞ。」
全く、終わったことをグチグチという男だな。
ムキムキの増田を見習え。
昨日怒った生徒の顔なんて欠片も覚えていないんだから。
とは思っても私は別に鬼ではない。
「よしよし、宇崎め。かわいそうにいい子、いい子。」
そう言って私は宇崎の頭をなでると、
宇崎はふてくされた顔を隠すように黙って顔をそむけた。
「で?猫のウザキくんは?」
「家にいる。」
あれだけ昨日は嫌がってたのに猫は家にいるんだ。
「なでなでした?」
「した。」
「愛着わいた?」
「わいた…」
悔しそうにこぶしを握り締める宇崎。
「このまま、飼う?」
しばらく考え込んだ後、宇崎は首を縦に振った。
結局、猫については
母親にかけあって飼うことにしたらしい。
「しかたねぇ。今回だけだからな。」
とかなんとか悪態ついてる宇崎。
全く、
天パのもじゃもじゃ君は、素直じゃないんだから。