地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「1つのみかんを2人で均等に分けるにはどうすればいいと思う?」
私がたずねる。
すると、しばらく黙りこんだ宇崎が返した。
「半分こかな?」
「ぶ~。不正解。」
「正解は『宇崎が、我慢すればいい』でした~。」
「だから、みかんをよこせと?」
「そ。」
「だが、これは俺の弁当に入っていたんだから所有権は俺にあるんだぜ?」
「世界はね、食い物の恨みと、ギブ&テイクで出来ているのよ。さっきメロンを食べた分を私によこしなさい。」
「相変わらずの悪魔発言か。素直に一個欲しいって言えよ。」
そういいながら笑っている宇崎。
私は少し、ため息が出た。