地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
どうせなので私のカバンの中身を少しだけ掃除することにした。
使い古しのナイロン袋を取り出し、猫の毛を詰める。



「大量だな。」


袋は穴が開いていて少しはみ出して入るものの
袋いっぱいになるくらい猫の毛が取ることができた。


「あっ。」


ごみはどこにに片付けしようかな…。
教室まで戻って捨ててくるの面倒なんだよなぁ。



「おっ?」


あたりを見回すと、
玄関の前にある汚い黒いカバンに目が留まった。
デザイン的にもごみ箱そっくりだ。


20秒くらい悩んだが、
私はあたりを確認しながらこっそりとそれにナイロン袋を詰めた。
少し毛がはみ出したけど、その辺は愛嬌だ。


うん。きれいに片付いた。



するとどうだろう。
空からぽつ、ぽつと雨が降ってくるではないか。



汚いカバンをこのまま置いておいたら塗れちゃうな。



そう思った私は旧校舎の中にカバンを入れた。



「さて、宇崎も来ないし帰るかな。」



そう呟きながら、私は旧校舎の鍵を閉め学校を後にした。
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