地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「拾いに行こう。」



「え?川の中じゃん。ほっとけば?」



だが、宇崎は拾いに行くといって聞かない。



「あんなところに人形捨てたらだめだ。」



全く、宇崎の癖に変に真面目なのだから。



「わかった。私は温かく見守ってるよ。」



そう言うと宇崎は本当に川に入り出した。



「うわっ冷たっ。」



「そりゃ、一月だもん。」



「俺は負けないせ”」



「声、裏返ってるよ。明日にしたら?」



「流れてくだろうが。」



パンツ一丁になり、川に飛び込む宇崎。



「宇崎ってバカだなぁ。」



一月の寒い川で泳ぐ宇崎を眺めながらそう思った。



宇崎がサンタに向かって出発した瞬間、
一瞬ほっといて帰ろうかとも頭をよぎったがアイスの恩がある。



今日は、最後まで付き合うことにした。

ただ、寒いので近くいた2体のいちゃついているサンタを焼いた。
よく燃えた。
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