地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆

これから就職活動らしいんです。

小学生たちは電車から降りなかった。
目的地が違うようだ。


私の目的地は今着いた駅だったからいいけど、



「宇崎の降りる駅は次じゃん。」




「俺は、鹿男について行きてぇ！」




「はぁ、猫の餌買えなくても知らないよ。」




「おうよ。」



そういいながら何やら紙切れをじろじろ見ている宇崎。



「で？何か書いてあるの？」




「う～ん？どうやら精肉会社の住所みたいだけど…？」




と、行く当てもないのでとりあえずそこに向かうことにした。




「鹿男そこにいるのかぁ？」




「走って行ったの見失ったからわからないけど方向は会ってると思うぞ。たぶん。」




「たぶんねぇ…」




そういいながら鹿男が落としていったピンクのハンカチを広げてみた。




「あっ。」



「どうした？」



「ううん。何でもない。私もついて行くことにするよ。」



「は？珍しいなお前がそんなこと言うなんて。」