地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
そうこう言ってる間にブライアンの会社近くの橋にさしかかろうとしていた。



「いいか。宇崎、会社に行ったら会社の前で大声でブライアンいますか～だぞ。」



「お前は小学生か。つまらないこと言ってないで行くぞ。」



そう言いそそくさと橋を渡っていく宇崎。それにしぶしぶついて行く私。



「あれ？」



真ん中あたりをすぎたとき後ろを振り返ると、橋ちょうど真ん中あたりの場所で
雨の日というわけでもないのにレインコートを着ている人がいた。手すりの上に登ろうとしている。


透明のレインコートに長靴。だけど、顔がない。



「宇崎、アレって…。」



間違いない、あれは透明人間だ。




宇崎に声をかけようとするが先に行っていて声が届かない。




「透明人間…？気のせいか…？」



しかしどう見ても、レインコートと靴が踊っているように見える。




「なんで、あの人橋の手すりの上でふらふらしてるんだろう。」




「あっ」



そう声を上げようとしたつかの間、



「落ちた。」



透明人間が足を滑らせて落下したかのように見えた。
慌てて川の方を覗いてみるが透明人間の装備していたレインコートに靴はそのまま川に流れて行った。




「透明人間…？」



周囲を探してみたが見つからなかった。
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