地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
11頭目:再チャレンジは絶対です
それはひどい春がやってきたとしつこいくらいの暑い日で、私が学校から帰る途中のことだった。



部活帰りの私はジャージ上下の姿のまま自転車で
学校近くのコンビニでジュースを買おうと思っていた矢先、立ち止まってしまった。



「白鳥沢雄一。」



クラスメイトのハーフ。
父は日本人、母はジャパニーズというハーフの日本人だ。
身長は180cm。体重は140kgと
ブライアンには少し劣るがなかなかの大柄の男。



ジュースは乳酸菌+炭酸たっぷりの2L。



これがヤツの黄金パターン。



「く~。今日もうまいぜ」



そんなことを言いながら、



ボールみたいな汗を書きながら、
ポテチを右手に装備し歩いている。


炭酸を水のように飲めるヤツは
やはりハーフである。



むむ、私の黄金パターンとかなりかぶる。



「今日は、炭酸で行こうかと思っていたのに・・・。」



右手をジャージのズボンのポケットに突っ込み、
いつものように左手で小銭をまさぐりながら
今日は、白鳥とかぶらないようにすべきかかぶってもよいかを悩んでいた。



普段ならそんなものには
あまりきを取られないのだが、その日は違ってた。


何せ、宇崎から妙な噂を聞いていたからだ。
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