地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
塾が終わって駐輪場に戻ってみると、そこに馬はいなかった。



「…いい飼い主が見つかって良かったな…」



そう思い、私は自転車をこいだ。



夕方になろうというのに気温はまだまだ暑い。



公園前を通るとそこからは元気のいい蝉の声が聞こえる。



どこまでも暑い季節がこれからやってくる。



「…あづい…。ジュースでも飲むか…。」



そう思い、近くにあるドラッグストアに向かった。



…あっ、鞄にポケットにさっきの馬のツノが入っているのを忘れていた。



私は、カバンから折れたツノを取り出した。
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