地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
メッセージにはこう書いた。
『私は外国人です。故郷のスウェーデンに帰る飛行機代が足りなくなったので家に帰れません。飛行機代は¥40,000です。お金をください!』
地球の反対側っていえばブラジルだろ?
その間はっていうと…スウェーデンだろ!?
「これはサービスな。」
そう言い、私は手に持っていた空き缶をもぐ次郎のそばに置いた。
「……。」
「ったく!礼の一つぐらい言えよな!」
ついでにひげでも書いておけばばっちりだろうと思い、とりあえず少しだけメイクを施した。
もぐ次郎のあご部分にダンボールに引っ掛かけると
何度も、何度も
カクンカクンとお礼をする。
何度も何度も繰り返す。
地底人ってのはとっても律儀なやつらしい。いいことをした。