地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆

「もぐ次郎!いいか、ここからまっすぐ下に向かえば、スウェーデンにつくからな!!私が少し掘るの手伝ってやるから、あとは自分で頑張るんだぞ!!」



頷くもぐ次郎。



「もぐ次郎!とにかくお前下に敷いているダンボールの中に入れ!今から近くの河原まで運ぶから!」



そうすると、私はもぐ次郎をダンボールの中に入れる手伝いをした。



「軍手ぐらいつけとくかな…」



しっかし思った通り。



もぐ次郎のやつも小柄で体もやらかいからダンボールの中に入る。



「ったく、お前よ少しは自分で動けよ!!」



たぶん、奴は隠しているが


地上では力が出せない体質なのだろう。



まるで死んでいるかのように動く気配がない。



仕方がない、


少しだけ長い鼻が入らなかったので、ダンボールに折りたたんで敷き詰めてやった。




「しっかりと封をして…と」




私はカバンから粘着テープを取り出ししっかりと固定した。




しかしもぐ次郎の奴は運がいい。昨日のヤンキーたちのごみが使えそうだ。




私は近くにあったリアカーでそのダンボールを乗せ近所の河原まで運んだ。




近くに人がいたら事情を説明し手伝ってもらおうと思っていたが




「ったくこんな時に限って人がいねぇんだから!!」



そうこう言う間に河原についてしまった。
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