地底人、拾っちゃいました☆だから私は彼を地下に埋めてあげるんです☆
「そんなこともあるよ。」



「いやいやいや。お前、一回手を止めろよ。」



「宇崎なら大丈夫だよ。」



「箸1本でどうやって食えって言うんだ?」



全く、いつの時代からだろう男児の知恵が回らなくなってしまったのは。



「箸をこう2つに折れば食べられるよ?」



「バカヤロウ。んなことしたら母さんに怒られるだろうが。」



でしょうね。
とはいうもののこの危機的状況を解決する手は私にも思い浮かばない…。



「そうだね、じゃあ私がお弁当を食べ終ってから考えることにするよ。」



「解決してねぇ!」



ふてくされた表情で宇崎はなにやらぶつぶつ言ってる。




「俺…自分の母親を疑ってしまったじゃないか。」



「母さんごめんよー。」



仕方がない。聞かなかったことにしよう。
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