愛してると囁いて【短編】
「大松はない。絶対ない。くれても断固断る!!」



あんな脂ぎった巨体からチョコを受け取るなんて考えただけでぞっとする。

歌音の思考回路が恐ろしい…。



「え〜!そんなぁ…」


「はいはい。じゃ、バツゲーム決行〜?」


「えぇ〜!嫌だぁ〜!」



青ざめる歌音と逆に俺はうきうきで歌音の肩に手をまわした。

歌音はそれを不思議そうに見る。



「わ、わかったよ…何をすればいいの…?」



不安げに俺を見上げる歌音。

俺はニヤリと笑ってごく自然に歌音を抱き寄せた。


そして耳元で囁く。























「俺に本物をチョーダイ」


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