愛してると囁いて【短編】
「やっぱり…答え聞く…から。頼むから泣くなよ…」


「…うん」




答えを聞くのは何故かとても嫌だった。

けど、とても気になった。


この胸の痛みが何なのかも知りたい…















「かつ君……」



歌音はゆっくりと俺の腰に腕をまわしてきた。

俺より遥かに細くて、白くて、柔らかい…






「あたしの好きな人はね…」





ヤバイ、怖い。

俺はギュッと目をつぶった。











すると、俺の首に何かが巻き付いた。


それが今まで俺の腰にまわされていた腕だということにはすぐに気付いたけど、


その腕は、俺の首に重くのしかかり、俺は前にバランスを崩した。





そして…












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