月猫ー闇に輝く少女ー
僕が屋上に行くと敬語君がいた

気配を消しているから気づいてない。
パソコンいじってるから、静かにしてようかな?

けど、逆に怪しまれる。

だから、僕は、足音をわざと出して、敬語君に近づいた。

「 っだれですか」

殺気出てる。

『僕、』

「月さんでしたか。」

あからさまに安堵の表情を浮かべていた

『ごめん。邪魔して。』

「大丈夫ですよ。
 それより、棗と玲也のこと
 ありがとうございます。
 やっと、笑ってくれるように
 なりました。」

『僕、何もしてない。
 けど、笑ってくれて嬉しい。
 敬語君も笑える日がくる?』

「さぁ?どうでしょう?
 けど、月さんもそうじゃないです   か」

『……………………ん。そうだね。』

鋭いな。

「……では、これで失礼します。」

敬語君は出ていった。
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