月猫ー闇に輝く少女ー
どこいこ?
空に近いところがいーな。
決めた。屋上にしよ。

ガチャ

『広い。』

今日は、暖かい。
なつかしーな。日向と遊んだっけ、
こうゆう天気のとき。
ごめんね…………、僕のせいで。ポタリ
あれ?涙が?
泣かないって決めたのに。
みんな、僕のこと強いっていう。
僕は強くない。弱い。
日向に届くといーな。この曲。

『~♪
 闇の中にさしのべられた手
 いつもあなたがそばにいた
 そんなあなたは、私の前にはいない
 それなら、あなたの変わりに
 手をさしのべよう
 あなたとの時間が消えないように
 
 光をあたえつづける、いつまでも

  ~~~~~~~~~~~♪』

ガチャ

『誰?』

歌に夢中で気がつかなかった

そこには、朝のイケメン五人組。

「おい。さっきのお前が歌ってたの   か?」

『コクン』

「すごい歌うまいね!」

『…………』

歌は、うまいか知らないけど
前まで歌手だったから。

「そうですね
 LUNAの声に似てましたね」

そうに決まってる
僕がLUNAだもん。

『………何のよう?』

「君、無口なんだね。
 ま、それでも魅力的だけど」

うるさい

「……………っち」

舌打ちですか

< 21 / 158 >

この作品をシェア

pagetop