月猫ー闇に輝く少女ー
屋上に着いた。

『何?僕、関わるなって言った』

「清龍の姫になってくれませんか?」

シカトされたし、
清龍ってしつこい。

『無理』

清龍は驚いている。
そんな、珍しい?

「まさか、姫を断るとは。」

「君になってほしいんだよー」

『うるさい、空っぽ。』

「………言い過ぎでしょ。それは。
 毒舌でもいいけどね~」

そういいながら携帯いじってる。

「なってよー、お願い」

犬さん、目が涙目で、女の僕より
かわいい。お菓子を食べながらこっち見てる。小動物みたい。
けど、犬さんのお願いでも

『やだ』

「なれ」 

そう言ってきたのは俺様総長。
何で指図されないといけないんだ。
こいつ一番嫌い。俺様すぎる。

「あ”ぁ”」

何か一人でキレてるし。
頭大丈夫かな。病院いったほうがいいと思う。

「月さん、口に出てますよ」

パソコンをいじりながら答えてきた
まって。この声聞こえてるって言った?

「えぇ。ばっちりと。」

そんな微笑まれても、しかも、黒い笑顔で。

『俺様総長。ごめん
 言い過ぎた。』

その瞬間、皆固まった。
数分後、急に笑いだした。
俺様総長は動かないけど。
何この人たち。頭おかしいんじゃないの。
< 47 / 158 >

この作品をシェア

pagetop