月猫ー闇に輝く少女ー
月が屋上から飛び下りた。
その後、直ぐに清龍たちが慌てて、
下を見た。
しかし、そこには月の姿は無かった。
「女………………いない。」
棗が驚きを隠すことなく、呟く。
「すごいですね。私達ですら、この
高さがギリギリだというのに。」
確かに女の子が飛び下りる高さじゃない。五階建ての校舎から降りれただけですごいとおもうが。
「あの子、何者なんだろーね」
春樹はとても楽しそうにいう。
しかし、春樹と違い
みんなは困惑した表情を浮かべた
「猫みたいな女の子初めて~」
「あぁ。確かにな。姫になるのを
断るし、自由気ままに行動す
るところがな。」
「……姫、要らない」
「棗はそういってますがどうします
総長?」
そのことばを聞いた直後、総長の來が妖しく笑った
「強行手段にはいればいい」
清龍幹部たちがどこか楽しそうに見えた。