月猫ー闇に輝く少女ー
櫂十side

私達は、今、放送室に向かってます。
強行手段のために。

「これやれば、月ちゃん来るよね!
 だって、逃げれないもん」

「そーだね~」

月さんには、申し訳ないんですが、
放送で呼び出させてもらいます。
放送すると、清龍幹部直々の命令のため、下っぱの皆さんが強制的に連れてくるはずです。

ピンポンパンポーン

「ヤバいよー!
 間違って押しちゃった!!」

ガシャン

「あ、壊しちゃった!」

『春樹、勝手にいじらないで
 下さい。(黒笑』

「はひっ、ごめんなさいっ」

世話がかかる人ですね。

『はぁー。
 押すので放送してくださいね』

ピンポンパンポーン

《ヤッホー。清龍だよ☆》

また、勝手に、はぁー。

《春樹、うるさいので黙ってくださ
 い(黒笑》

《ひっ、ごめんなさい》

《俺のこと好きな女子大募集!
 君逹のこと待ってるよ~》

《玲也も黙って下さい。
 総長から話があります。》

《1ーSの山咲月。
 お前、今すぐ屋上こい。
 拒否権はねぇー。》

ずっと前から思っていたんですが清龍の幹部、個性強すぎませんか。
疲れますね。

《月ちゃーん。
 こなかったら……………………………》

脅しですか。春樹にしては、考えてますね。

《んー、特に無いや♪》

前言撤回します。
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